
だいぶ以前から食生活の問題が指摘されてきました。
食品自体やわらかい物が増えて(ex.ファーストフード)あまり咬まずに飲み込んでしまう傾向があるそうです。
特に子供などの若い世代において顕著で、咬まない為に顎の成長発育が不十分で歯列不正を招く結果になってしまっています。
咬む行為は非常に重要であると言われています。咬む行為は子供など若い世代には成長発育において必要で、高齢者においてはボケ防止など脳に対してプラスである事が実証されています。
そこで、どんどん咬んだほうがいいんだ、咬む事はよい事になっているのですが落とし穴があります。
硬い物、こしのある物を頻繁に摂取してはいけないという事です。
咬む事(咀しゃく)に関しては咀しゃく回数に意義があって、硬い物、こしのある物でそれをしてしまうとこわれてしまいます。
どこがこわれるって?歯はこわれるんですが、それよりも【首】をこわしてしまいます。
例えば、フランスパンやスルメの類を咬むのを想像してみると歯だけでは咬めない事に気づくでしょう。
さらに歯周病患者さんの共通項として“昔、硬い物、こしのあるものが好きでよく食べていた”というのがあります。
硬い物、こしのあるものを食べると歯が沈みます。
沈むとその信号は歯根のまわりから首を通して脳に伝わります。
脳から逆に歯を沈ませるなという信号がかえってきます。この開口反射は大事なものですが、絶えず歯が沈む環境下ですと、脳からの信号がかえって来なくなり、沈みっぱなしすなわち、かみしめ、くいしばりにつながるのです。
また悪い事に食べ物が口の中に入っていない時も歯を沈ませたいという認識が脳にのこり、かみしめ、くいしばりになってしまうのです。
以上のように硬い物、こしのある物を多量に頻繁に摂取してはならない(ごく普通の量、頻度ではよいのですが)大事なのはやわらかい物であっても(例えばごはんのような)回数多く咀嚼してあげる事なのです。
通常のごはんのおかずの中には、それほど硬い物はなく、例えばお酒のつまみの類など、さらに習慣的に摂取してしまうものは気をつけたいですね。
毎朝食フランスパンなんていうのはかなり危険ですね。
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