
2010/6/1 更新

元気だけがとりえのような私ですが、その昔お医者さんにかかったことがありました。
病院とはあまり気乗りのしない場所であります。
何やらモヤモヤした不安感・・・
病院てそこにいるだけで病気になってしまいそうです。
空気・消毒のにおい・器具のぶつかる音・白衣・・・
その場所に様々な症状を持った患者さんたちがあふれています。
受付はどうやったらよいかしら?
どのくらいで呼ばれるかしら?
きちんと体の不調を伝えられるかしら?
先生たちは忙しそうだけれど話を聞いてくれるかしら?
いきなり注射とかされないかしら?
あの先の細い光った器具はどう使うのかしら?
痛いことするかしら?
ほかの患者さんに聞こえやしないかしら?
かしら?かしら?かしら?の連発で頭の中はややパニック状態でした。
同じ医療人でもこれだけの不安を感じてしまう病院です。無意識のうちに自分が医療をする側で患者さんに与えている影響を考えていました。
これは当たり前のことですが、たとえば自分が患者になったとき自分に診てもらって信用できる治療や接遇を心がけています。たとえば家族に適当な治療をしたくはありません。
そのためには、知識を少しでも多く取り入れなければなりません。
技術の進歩がなくてはいけません。
病気を見て、その人を見る目を養わなくてはいけません。
病気の原因をつきとめることが、本当の予防だと感じるようになりました。
そのせいか私たちの診療室から聞こえてくるのは、削る音よりも話し声、笑い声、寝息、いびき・・・!?
インフォームド・コンセント=告知に基づく同意、なんていう単語よりも遥かに深い信頼性を築く医療であるために歯の訴えを聞き、レントゲンの骨から過去を読み、身体から生活を聞き出すことで病気の原因を少し、理解できるようになりました。(まだまだまだまだ修行中でありますが)
そうしたら、歯磨きだけでは虫歯や歯周病はほとんど予防できないことがわかってしまったのです。
先月と先々月では、歯磨きや歯ブラシのお話をしてきました。
ただ、歯磨き不足で歯垢や歯石が付くのではなく、歯垢や歯石が付いてしまう身体にしている生活だから歯周病にもなるし、虫歯の原因は磨き残しとはあまり関係なかったりして。
ですので、家族に接するように厳しく優しくしている結果、治療中には安心して目をつぶっている患者さんが多いのかしら?そのまま、意識の薄れていく患者さんが多いのかしら?と私たちは解釈し、それをうれしく感じたりもしています。
医療は日進月歩で、次々と再生技術が発達しています。もちろんそれらを取り入れる西洋医学と、原因除去を基本とした東洋医学をうまく併用しながら自分の身体を作っている生活と向き合うことがお金のかからない体や“気”を強くしていけることで病気と縁が遠くなっていくのではないかしら?という考え方で、私自身も自分の身体と向き合っています。
百人百通りの原因があるのでそれをみつける時間がかかってしまうこともありますが、できるだけ「パニックの“かしら”?」にしない「安心の寝ちゃった“かしら”?」にしていけるように私たちはいつでもここにおります(笑)
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