
2010/10/30 更新

患者さんとしては、かぶせ物をしているのに、どこがむし歯になるの?
と疑問に思いませんか??
かぶせ物が、できる、ということは、ご自身の歯の根が残っているということです。
かぶせてある金属の部分はもちろんむし歯になりませんが、金属と根の境目の根の部分はむし歯になります。
かぶせ物をしたから、もうむし歯にならないと油断している方、要注意です。
かぶせ物をしている歯には、神経を残したままの歯と、神経をとる処置をしている歯と2パターンあります。
神経を残したままの歯(神経の生きている歯)であれば、むし歯の場合、冷たい物がしみる症状が出る可能性がありますが、神経をとる処置をしている歯(神経のない歯)では、しみる症状が出ることはありません。
ですので患者さん自身が気づくことなく、むし歯が進んでしまうことが多いです。
金属と根の境目から知らぬ間にむし歯が進み、かぶせ物の中で、大きなむし歯になってしまっていることや、ポロっととれてきてしまった時には、根がボロボロになってしまっていることも、多々見られます。
根がしっかりしているから、かぶせ物ができるのであり、根がボロボロになってしまった状態ではかぶせ物ができないので、根を抜かなければいけなくなってしまうのです。歯を抜くということは一番さけたいことです。
かぶせ物にしたことにより、天然の歯の時に比べて、清掃が難しくなってしまう場合もあります。
知らぬ間に、むし歯が進まないように、半年に1回は検診でチェックしていくことをおすすめします。
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